「パワハラが増加しているのではないか」と感じているひとも少なくないでしょう。
パワハラの増加原因とは?
今回は、パワハラが増加していると見られる原因や理由について、私なりの考えを伝えたいと思います。
成果主義で余裕がなくなってきた
まず、以前よりも成果主義の流れが強くなってきたと思います。
昔のような横並び的な考えから変わり、個人個人に成果を求める企業も多くなっています。
プレッシャーやストレスが多くのしかかっている
そのため、職場の上司にも大きなプレッシャーやストレスがかかり、部下の面倒を見る余裕もなくなってきているのではないでしょうか。
また、成果主義の会社は、上司部下関係なく、能力が高ければ上司よりも給料が得られることもあります。
以前のような終身雇用制は崩壊し、自分の給料も安定して得られるわけでない中で、なかなか部下の面倒までしっかり見ることは難しくなっているように感じます。
また、会社自体も大企業であろうが、経営危機は突然訪れる時代なので、会社自体も安定して経営できる状況ではなくなってきています。
個人主義に走り人間関係も気薄になっている?
個人個人の成果が求められているため、従業員は個人主義にも走りやすく、そうなると職場内の人間関係も気薄になりがちです。
自分の立場がいつ危ぶまれるかもわからない状況なので、誰かを心配している余裕もないのではないでしょうか。
自分の仕事で目一杯で、他のひとのフォローに回る余裕がないこともあります。
自分の負担が増えないように、周囲と関わろうとしないひとも少なくありません。
ひとを育てられる上司が不足している
また、本当にひとを育てられる上司が不足していることも考えられるかもしれません。
指導という名のパワハラを平気で部下に対して行っている上司もいるでしょう。
また、部下が逆らわないこといいことに、憂さ晴らしに部下をいじめている上司もいるはずです。
パワハラは上司に問題があることも多く、パワハラに耐えてもなかなか治ることはありません。
部下にパワハラをしても、「自分が悪い」とは思わない上司も少なくないのです。
本当の意味で部下の立場で考え、しっかりサポートしながら部下の能力を伸ばせる上司は、残念ながらなかなかいないと思います。
むしろ、部下を犠牲にしてでも、自分の立場を上げようと考える上司も少なくありません。
それだけ個人主義に走る上司も少なくないということでしょう。
メディアも取り上げ注目度が高くなった
あとは、メディアでもパワハラについて、以前よりも取り上げるようになったため、世間の関心も高まっているように思います。
昔からパワハラは存在していた
ちなみに、個人的な見解から言うと、パワハラは以前からあったと思います。
ただ、パワハラが起こっても、「パワハラは教育の一環」として見られる傾向にあったため、パワハラが起こっても、それを大きく取り上げることもなかったのでしょう。
働き方も多様化してきた
しかし、ここに来て考え方や働き方も多様化していく中で、またパワハラによる事件もメディアで大きく取り上げられ、大きな問題として世間からも認識されてきたのだと思います。
そして、注目度が高まることで、これまで埋もれていたパワハラの現場もクローズアップされ、パワハラが増えてきたように感じるのかもしれません。
私は、パワハラが大きく増加したというよりも、ようやく世間が注目し始めた方が強いのではないかと思います。
これまで、多くのひとがパワハラに苦しみ、中には命まで失ってしまったひとがいる中、ようやくパワハラ問題がクローズアップされ始めたように思います。
やはり、パワハラ問題を考えるときは、相手の立場で考えることが大切だと思います。
精神的にも肉体的にも傷つけられた被害者を思えば、パワハラは減っていくはずです。
どうしても個人主義、自分本位に考えるからこそ、関係性も気薄になり、平気で相手を傷つけてしまうのでしょう。
パワハラ問題を考える上で、相手に寄り添うことは不可欠なのです。
パワハラに耐えるくらいなら会社を辞めても良い。