パワハラによる問題として、社長の息子によるパワハラ問題があります。
社長の息子によるパワハラ
様々な企業で、社長の息子が会社に加わるケースも少なくありません。
そして、そこでは社長の息子が幅を利かせて、パワハラを起こしていることもあるのです。
親であり、社長の盾を使いながら、パワハラをする息子も少なくないでしょう。
私もそういう現場を見てきました。
能力があると勘違いしている
おそらく、社長の息子でもない限り、その会社で重役につくことはなかったでしょう。
しかし、社長の息子というだけで、ある程度の役職に就けてしまうので、息子も「自分には能力がある」と勘違いしてしまうのです。
確かに、能力があるひともいるかもしれませんが、しかし、やはり社長の息子だからこそ、ある程度の役職につくことができるのは、事実だと思います。
ただ、そういう事実があることを置き去りにして、権力があるかのように振る舞うひとも少なくないのです。
パワハラを誰も止められない
正直に言って、社長の息子のパワハラは誰にも止められないでしょう。
なぜなら、誰かが息子に何か言うと、自分自身の立場も危ぶまれるからです。
息子の後ろには、強力な社長がいます。
縦社会の会社ほど、権力が大きく、パワハラが起きても誰も逆らえません。
社長も息子のパワハラを容認している
もし、息子のパワハラを止められるとすれば、それは親である社長くらいでしょう。
しかし、親である社長は、息子のパワハラを容認していることもあります。
むしろ、「よく働いている」くらいに思っているかもしれません。
それが現実です。
パワハラを受けている被害者のことよりも、自分の息子(加害者)のことを気にしている可能性も十分にあります。
一族経営は権力が強く逆らえない
このように、一族経営はなかなか逆らえないような権力関係が存在します。
創業者と血のつながる人間が組織の内部にいると、人間関係がおかしくなることもあります。
特に、このようなパワハラが起きてしまうと、誰も止めることができません。
そもそも上の立場に適している人間か
また、そのような人間が、本当に上の立場に立つものとしてふさわしいのか、疑問に残るところです。
やはり、人を育てられる力があってこそ、上の立場につく人間ではないでしょうか。
ひたすら部下に追い打ちをかけ、会社を辞めさせるような人間が、その立場にふさわしいかは疑問です。
また、パワハラ加害者は、そもそもそれがパワハラだとはわかっていないことがあります。
あくまで指導の一環として行なっていることもあります。
もしくは、仲間とも思っていない可能性があります。
何れにしても、本来その役職に立つべきではない人間が、その仕事を任されてしまっていることもあるのです。
パワハラにいつまでも耐えるしかない
残念ながら、創業者一族からパワハラを受けている場合は、誰も止められず、耐えるしかないこともあります。
しかし、いつまでもひどいパワハラに耐えるのは、精神的にも肉体的にも辛いことです。
なので、労働基準監督署やハローワークなど、しかるべきところへ相談するのも一つの方法です。
そうすることで、自身の会社での立場が危ぶまれることもあるかもしれません。
しかし、そのような会社にいても、あまり明るい未来は訪れてこない可能性があります。
これは良い機会だと思い、いつまでもパワハラに耐えるのではなく、行動に起こしてみるのも良いでしょう。
会社を辞めてみると、驚くほど世界が開けるかもしれません。