パワハラをしてくる上司の中には、部下に対して「辞めてしまえ」「辞めていいよ」「辞めてもらっても構わない」などと、よく決まり文句のように言うことがあります。
パワハラで「辞めてしまえ」と言われたら
今回は、このように言われた場合の対処法について、自分なりの考えを述べたいと思います。
ちなみに、この記事を書いている私自身も、同じようなことを言われた経験があります。
我慢して働き続けるのは必ずしも良い選択ではない
まず、ありがちなのが「辞めてしまえ」と言われたら、逆にパワハラに耐えて働き続けようとすることです。
おそらく多くのひとが、このような反応をしがちだと思います。
「辞めてもいいよ」とパワハラ上司に言われたら、「いえ、頑張ります!働かせてください!」みたいなことを言うひとも少なくないと思います。
これがすでにパワハラ上司のと主従関係ができてしまい、パワハラを容認してしまうことにもなるのです。
昔ならこういうやりとりが普通だったのかもしれませんが、今はこれが正しいとは全く言えません。
必ずしもあなたが悪いわけではない
真面目な方ほど、上司から「辞めても構わないよ」と言われたら、「自分が悪いのではないか」と考えてしまいがちです。
しかしながら、必ずしもあなたが悪いわけではありません。
むしろ、上司の方にこそ大きな問題があることも多いのです。
また、パワハラを受けてさらに自己否定までしてしまうと、自分自身をさらに追い込みかねません。
必ずしもあなたが悪いわけではないので、パワハラをしてくる上司にこそ、非があることも多いのです。
上司の言うことが全てではありません。
辞めないのを分かっているからこそ上司も暴言を吐く
だいたい上司も、部下が辞めない選択をするだろうと思っているからこそ、「辞めてもいいよ」などと言って、圧力をかけたりするのです。
こういう圧力をかけてくる上司は、部下が刃向わないと思い、こういう言葉をかけていることが多いです。
実は社員を辞めさせることは難しい
ちなみに、会社の立場から見ると、社員を辞めさせることは難しいのです。
仮に、社員が解雇に納得せず裁判を起こされた場合は、会社が負ける可能性も十分にあります。
一方的な解雇というのは、なかなか認められにくく、解雇通告を出された社員が行動に起こせば、賠償請求できる可能性もあります。
また、解雇できたとしても会社都合による退職となり、その分さらに会社側が費用負担しなければなりません。
意外と知られていないかもしれませんが、従業員は法律で守られているので、社員を解雇することはなかなか難しいのです。
なので、会社が相当な損害を追わない限りは、特に正社員をクビにすることは、あまりないのです。
無能な上司もいる
正直言って、社会には無能な上司も結構います。
そもそもパワハラを指導と履き違えている上司もいるほどです。
そういう上司は、ひとを育てる力は対してないので、本来は上司としての立場にふさわしくない人間かもしれません。
無能な上司から離れる
無能な上司の下についてしまったならば、いち早く上司から離れられるように措置をとることです。
会社の人事部やさらに上の立場のひとに相談してみるのも良いでしょう。
ただ、ときには会社の社長がパワハラをしてくるケースもあります。
選ぶ会社によって人生は大きく変わる
選ぶ会社によって、自分の人生は大きく変わることが多いです。
もし、会社の誰に伝えてもパワハラが止まないときは、本気で転職を考えた方が良いかもしれません。
今の会社を辞めることは悪い判断ではない
今の会社を辞めることは、必ずしも悪い判断ではありません。
むしろ、パワハラに耐えて働き続けたら、自分の身体を壊すかもしれません。
会社よりも自分の人生を大事にした方が良いと思います。
会社都合で退職する
もし、会社を辞めるならば、ぜひ会社都合での退職をお勧めします。
自己都合よりも会社都合の方が、かなり早く失業保険ももらえるので、会社を辞めてから転職活動もしやすいはずです。
自分で手続きするのが難しいときは、労基やハローワークに相談してみると良いでしょう。
遠慮なくパワハラの事実を晒すと良い
また、パワハラを受けていた事実があるならば、遠慮せずにパワハラの事実を晒すことです。
これまでひどい仕打ちを受けてきた記録を、メモなり録音なりしておくと良いでしょう。
いざというときの証拠となります。
今の会社で働いても状況が変わらないのであれば、事実を晒してみるのも良いと思います。
そうすれば、次の被害者を救えるかもしれません。
会社を辞めるか選ぶ権利はあなたにある
だいたい会社を辞めるかどうかを決めるのは、上司ではなく自分自身です。
上司に「辞めてもいい」と言われる筋合いはないでしょう。
会社とあなたがした雇用契約なので、パワハラ上司には直接関係ないことです。
所詮、パワハラ上司は嫌がらせをしてくる程度です。
そういう上司の言うことは、真に受ける必要はありません。
単なる煽り行為と同じなので、聞く耳を立てなくても良いでしょう。
もし、会社を辞めたいと思っていて、上司に「辞めてもいいよ」と言われたら、「あなた(上司)からパワハラを受けたので、会社都合で辞めさせていただきます。パワハラがあったことも、しかるべきところに報告させていただきます。」くらい言ってみてもいいでしょう。
そんなことを言われたら、パワハラ上司も相当驚いた顔をすると思います。